愛とチムニーの日々

巨大ヨコエビ本当に展示される


浜名湖ガーデンパーク内で行われた花の美術館展覧会で ”深海性巨大ヨコエビ” のオブジェが展示された。

ヨコエビって知ってますか?
端脚類というグループに含まれるちっちゃな微生物。そしていろんなヤツによく喰われる。

Wikipedia – 端脚類

ヨコエビは小さい、そんな常識すら通用させてくれないのが深海。
ニュージーランド北部のケルマデック海溝。水深7000mに仕掛けた捕獲装置で、なんと体長28cmもある巨大ヨコエビが捕獲されたのだ。

ウワァァァァァ・・・・・・!!!

ところで、なぜそんなオブジェが展示されることになったのか、少し経緯を。

Google+で深海生物作品とかくだらない事を発信しているのだが、まぁ、当然の如く誰も見ちゃいない。そんな中、電波をキャッチしてくれた方が一人いた。chimicrew art projectと名乗るクリエイティブ集団の代表、堀井静香さん(本業は、いけばな龍生派家元一級教授というなんかスッゴイ人、以下センセイ)に「深海生物展示してみない?」と誘って頂いたところから始まったお話。

舞台はクロード・モネが作った庭を模したという花の美術館。花と深海生物のコラボである。屋外展示ということなので、デカイ方がオモシロイだろうと思い、何の深海生物にしようか悩む間もなく、衝撃の巨大ヨコエビをもっと巨大に作ってみようと思った。しかしこんな大きなモノを作るのは初めてで、制限時間内に5匹作ると意気込んだが、出来上がったのはたったの1匹であった。この見積もり能力の貧しさは課題である。

展示期間は11月10日、11日の2日間。
10日は現地に行く事が出来なかったので、代理出展という形をとって頂き、センセイとスタッフの方々にお世話になり、11日だけ現地に滞在させてもらうことになった。

現地に着くとセンセイがいろいろな方を紹介してくれるのだが、そのたびにみんなニヤニヤしながら、「あ、ヨコエビの人」とか「あぁ!ヨコエビのぉ!」とか、ヨコエビが代名詞になっていた。なぜかセンセイもニヤニヤしている。

一体前日に何があったというのだ。

聞くと、ヨコエビは展示というよりも、いろんな人の被りモノになって美術館内を転々としてたようだ。しかもほとんど誰も写真を撮ってないらしく、10日の展示風景の写真は無い。まぁ、写真で残るよりも、その場で楽しんでもらえたなら、うれしい限り。

そして展示開始から2時間後、予報通りの雨が落ちてきた。みなさん展示を続けようと思えば続けられたのだが、雨の中わざわざ公園に来る人はいまい、ということでお昼に全員撤収。

お客さんもいないので、最後に巨大ヨコエビを適当なとこに置いて、自分の為に写真を撮っていたら、最後のお客さんが残っていたらしく、ヨコエビと一緒に記念撮影してスタスタと帰っていった。この瞬間は豊かだった。

巨大ヨコエビを抱えて車に乗せようとしたその時、花の美術館をデザインしたという方から声が掛かる。「巨大ヨコエビについてインタビューさせてください」。余りの違和感につい「ハイ」と言ってしまい、インタビューアー2名に巨大ヨコエビを作った経緯や深海の話などをかなり熱を込めてペラペラとしゃべってしまった。漫才形式みたいな感じで聞き方が上手いんだよね・・・。後で気付いたがカメラが回ってたんだね。全部記録されてたんだね。知ってたらしゃべらなかったのにね。何に使うんだろうね。

では写真をズラズラと。

無事届いた巨大ヨコエビを着ている誰か。
無事届いた巨大ヨコエビを着ている誰か。

10日の展示風景?「ヨコエビ」と書かれたダンボール箱も作品として展示?
10日の展示風景?
「ヨコエビ」と書かれたダンボール箱も作品として展示?

11日午前中の2時間展示風景。苺工場長の作品を食べる巨大ヨコエビ。
11日午前中の2時間展示風景。
苺工場長の作品を食べる巨大ヨコエビ。

センセイの作品「パラレルワールド」 写真では伝わらない ”時空” の歪みで倒れそうになる
センセイの作品「パラレルワールド」
写真では伝わらない ”時空” の歪みで倒れそうになる

ズームアップ。 ベンチが浮いてるのだ。
ズームアップ。
ベンチが浮いてるのだ。

反対側から見ても倒れそうになる
反対側から見ても倒れそうになる

レザープリント職人、ジャンクマンさんの作品。 有名な方だそう。
レザープリント職人、ジャンクマンさんの作品。
有名な方だそう。

なんと深海生物がココにも。 鉄のオブジェ作家、マノミホさんのシーラカンス。 浜名湖アートクラフトフェアの大賞受賞者。
なんと深海生物がココにも。
鉄のオブジェ作家、マノミホさんのシーラカンス。浜名湖アートクラフトフェアの大賞受賞者。

ハオリムシみたいなのと、花のコラボ作品
ハオリムシみたいなのと、花のコラボ作品

蟲みたいな植木鉢。 愉快だね。
蟲みたいな植木鉢。
愉快だね。

コレが作品なのかどうかしばらく悩んだ。 結局、美しいと思ったので芸術。
コレが作品なのかどうかしばらく悩んだ。
結局、美しいと思ったので芸術。

雨が落ちてきた。 屋根を借りるヨコエビ。
雨が落ちてきた。
屋根を借りるヨコエビ。

濡れても大丈夫なのに・・・とイジケル巨大ヨコエビ。
濡れても大丈夫なのに・・・とイジケル巨大ヨコエビ。

天を仰ぐ巨大ヨコエビ、最後の展示。
天を仰ぐ巨大ヨコエビ、最後の展示。

この姿と記念撮影していたお客さんがいた。
この姿と記念撮影していたお客さんがいた。

花の美術館と巨大ヨコエビ
花の美術館と巨大ヨコエビ

ボクとヨコエビ
ボクとヨコエビ

販売ブース。 雨が落ちてきたら、速攻で逃げる。
販売ブース。
雨が落ちてきたら、速攻で逃げる。

クロード・モネの睡蓮の池。 ありがとうモネ、ありがとうセンセイ。
クロード・モネの睡蓮の池。
ありがとうモネ、ありがとうセンセイ。

教えてもらった美味い浜松餃子店、浜太郎。 もちろん由比漁港で捕れた駿河湾産サクラエビ餃子。 食って豊かに帰宅。
教えてもらった美味い浜松餃子店、浜太郎。
もちろん由比漁港で捕れた駿河湾産サクラエビ餃子。
食って豊かに帰宅。

帰りの東名高速道路、大渋滞により6時間かけて帰路に着く。
途中、強烈な尿意に2回襲われる。

愛とチムニーの日々

深海にある熱水噴出域はね、極限環境って呼ぶんだって。
そうゆうの以外にも、違った意味での極限環境が思ったよりもずっと身近にあるんだよ。
例えばみんなが住んでいる家の中とかね。

 

ピックアップ記事

  1. カップメンダコなど一部商品生産停止。その理由と「もしもこの世界から材料がなくなっ…
  2. カップ麺に求める”至高の3分”とは。特設サイト「カップメンダコ調査報告書」が公開…
  3. 7月より配送料値上げ。確実性と安心を込めて深海生物を送り込みます
  4. ロフト開催アクアリウムグッズコレクションでカップメンダコが販売されます
  5. 冷刀ヨコヅナイワッシャー誕生物語

関連記事

  1. 愛とチムニーの日々

    深海ドリームはなぜ生まれたのか~深海ドリーム 高井研 vs 深海マザー~

    エクストリー夢・プランナー宇山亮です。今日は、そもそも何がどう…

  2. 愛とチムニーの日々

    アナガッチンガーの偉業

    師走!(シワッス!)毎年この時期になるとなぜか ”年末の匂い”…

  3. 愛とチムニーの日々

    深海戦艦長兼丸-長谷川親子の愛と焼津の日々-

    吐きそうだった。誰も教えてくれない。開催が迫ったイベントの準備…

  4. 千葉県立中央博物館

    愛とチムニーの日々

    砂煙の千葉県立中央博物館【驚異の深海生物―新たなる深世界へ―】

    こんなにも暖かいというのに、今日は珍しく東京の洒落た街で的屋をしている…

  5. 愛とチムニーの日々

    二人の天才-クマムシvs極限環境微生物ー地上最強生物トークバトル!-

    月が最も美しく輝くとき、ボクらは一体何を受け取るのだろう。引力によ…

  6. 愛とチムニーの日々

    最終話 眠い部屋 – しんかい6500特別見学会

    臭い部屋 - しんかい6500特別見学会からのつづき...…

おすすめ記事

  1. 2022年価格改定
  2. めんだこ6500
  3. 異物混入キャンペーン
  4. 陶器製カップメンダコ ポテリーシリーズ

最近の記事

  1. 深海マザー
  2. THE STUDY ROOM
  3. カップメンダコ サクラ
  4. 深海マザー

アーカイブ

  1. 珈琲カップメンダコ

    ニューズ

    珈琲豆は豆じゃない。かなざわ珈琲世田谷店限定のカップメンダコが発売されました
  2. カップメンダコ クリア【カップらーめんのフタ】

    ニューズ

    【新作】カップメンダコ クリア【カップらーめんのフタ】4色8種を発売しました
  3. カラーミーショップ大賞2020深海マザーノミネート

    キャンペーン

    一般投票開始。深海マザーオンラインショップがネットショップアワードにノミネートさ…
  4. 愛とチムニーの日々

    冷刀ヨコヅナイワッシャー誕生物語
  5. ロフト開催アクアリウムグッズコレクション

    イベント

    ロフト開催アクアリウムグッズコレクションでカップメンダコが販売されます
PAGE TOP