三つのチムニーを破壊した。
何かの度に創って、その何かが終わっても無駄に部屋に溜め込んでいた大きめのチムニーを三つまとめて破壊した。破壊作業は初めてだった。暑かったせいもあったのか、上半身裸になってめちゃくちゃに突起をもぎ取り続けた。終わった頃には創る時とはまた違った爽快感を感じていた。
モノに対して思い出や情などがあってずっと壊すのをためらっていた部分もあったが、そういうのは必ずしも形として残す必要はない。古い熱水の噴出を止め、新しい熱水を噴かせる方が重要だと感じて思い立ったのかもしれない。
チムニーを創り、破壊まで関われた事はとても光栄である。ずっと憧れていた「チムニークリエイター」という称号をいただいてみようかという自覚が芽生え、その本質にも少し近づけたのかもしれない。
さらばチムニー
ようこそチムニー






























